みなさん、こんにちは!志方です。
レース前というのは、なんだか緊張して落ち着かないですよね。
自分の力を発揮するには、少しの緊張と普段どおりの少しリラックスした状態で、そのときを迎えることが大事です。
自分のパフォーマンスを最大限発揮する方法にルーティンを行うといったことがあります。
今日はそのルーティンについて書きたいとおもいます。
マラソン・ランニングのオンラインコーチングもやっています。(https://runfarmer-shikata.com/?page_id=17)コチラからお気軽にお問合せください。あとTwitter,Instagramもやっています。
ルーティンとは
元メジャーリーガーのイチローさんがバッターボックスに立つたびに構えるポーズというのはあまりにも有名です。
これも、自分のパフォーマンスを最大限発揮するために行われるもので、細かく見ればポーズそれぞれに意味があるみたいですが、大舞台でも力を発揮するためにやる儀式みたいなものです。
じつは、イチローさんは他にもたくさんのルーティンを持っていて、それを毎試合やっているみたいです。(朝カレーとか)
ルーティンという言葉は、お決まりの所作、日課などの意味があります。
社会人になるとよくルーティンワークという言葉を聞くと思います。業務をする上で毎日行うような作業のことを指します。
僕も会社員時代に、毎日出勤直後に必ず生産量のデータを取って入力するという作業を行ってました。
この作業をすることによって、気持ちを仕事モードに切り替えてから、大きい仕事に取り掛かるようにしていました。
ルーティンの効果
ルーティンを行うことで、普段と同じ動作をやることになるので、心を落ち着かせたりするなど、精神的な面でメリットがあります。
どんな舞台に立ったとしても、日ごろからやっているルーティンができれば、普段と変わらない日常と思いこむことができるので、
緊張することなく、普段のパフォーマンスを発揮することができます。
そのほかにも
- やる気を出す
- 気持ちを切り替える
- 集中する
などの効果があります。
仕事であったり、マラソンのレースであったり、前向きに取り組むためにルーティン動作を行うというのは大事になります。
やる気を出す
先程、僕の話で出勤後に必ずする業務を行ってから、重めの業務に取りかかるような話を書きましたが、
ルーティンはやる気を出すときにも活用できます。
仕事での話だと、コーヒーを飲むとか、タブレットを食べるとか、業務の前にトイレに行くとか
こういった無意識にやっているような動作でも、じつはやる気を出すためのルーティンとして行っていることになります。
これをするとやる気を出せるという動作を決めておくといいですね。
気持ちを切り替える
イチローさんもヒットを打った後にも、じつはルーティンと呼ばれる動作をしています。
イチローさんがベースに着いたあと、パットとかを外すしぐさをよく見たことはありませんか?
あれは、バッターとしてのイチローから走者イチローへの気持ちの切り替えを行っているそうです。
マラソンでも、スパートをかけるときとかに何か自分自身に合図をかけるかのように足を叩いたりする人はいませんか?
それも気持ちを切り替えるルーティンと言えると思います。
ちなみに、僕の代の全中チャンピオン(山野)はラストスパートのときに手がパーになってました。たぶんそれも切り替えるときのルーティンだったと思います。
大迫も、山野の手がパーになったら気を付けろと言ってました(笑)
集中力を高める
前述のやる気や気持ちの切り替えと似てはいるんですけど、ルーティンをすることによって集中力も高まると言われています。
実際に実験をした上でも証明されていて、仕事のミスが減ったり、質の向上がみられたみたいです。
僕も新谷さんの練習サポートをする前に、集中しようとして時計を見る動作をして集中しました。
そのとき初めてやったので、ルーティンとは言えないかもしれませんが、集中モードに入りました。
ルーティンの注意点
ここまで良いことづくめのルーティンですが、注意点もあったりします。
スポーツ選手の中には、ルーティンを作らないことがルーティンと言う人もいて、実際にルーティンを行わないトップ選手もいます。
僕もルーティンをいまだに作っていないのですが、作るときに注意しようと思うのは
どんな状況下でも行えるルーティンにすることです。
たとえば、陸上選手でいくと400mの日本選手権11連覇というとんでもない記録を作った金丸祐三さんは、"金丸ダンス"という一見変わった踊りのような動作をしてスタートのポジションにつくというパフォーマンス?をしています。
もともとはストレッチやリラックス目的だったのが、そのダンスをして良い成績を残したところから、ゲンを担ぐ目的としてもレース前にはやるようにしていたそうです。
あと、長距離ランナーだと僕と同い年の油布の油布ジャンプがあります。
このような動作というのは、毎レース行える動作なので、どのレースに出るときでもルーティンとして行うことができます。
ですが、仮に陸上でのレース前に流し(ウィンドスプリント)をルーティンにしたとします。
日本の国内のレースだったら、レース前の流しというのは、ある程度やらせてくれるので、ルーティンとしてやることができるのですが、
国際大会だと、スタート直前までトラックに入れてくれなくて、入れたとしてもすぐにスタートラインに並べさせられるので、流しをやらせてもらえないということが多いと思います。
そうなるといつものルーティンができないことで自分自身が不安になってしまい、緊張をさらに強くしてしまうことになってしまうので、
ルーティンを作る際は、どんな状況でもできるような、場所をあまりとらないようなルーティンが良いと思います。
油布ジャンプとか結構おススメできますね。
どんなことでもルーティンになる
どんなことでもルーティンになるので、何か自分の中での勝負ごとや仕事の前に必ずやる動作というのを持っておきましょう。
深呼吸だってそうだし、どんなストレッチもルーティンになります。
それをやることで緊張してしまっている自分の心を落ち着かせて、普段のパフォーマンスを発揮しやすい心理状態に持っていくことができます。
緊張というものは誰でもしますし、緊張しすぎた状態で自分の力を発揮できる人はなかなかいません。
ルーティンをすることで自分のいつもの心理状態に持っていって、自分の力を最大限に発揮するようにしていきましょう。