みなさん、こんにちは!志方です。
湘南国際マラソンの後編になります。
ハーフ~30kmまで
ハーフを過ぎてからも、集団のペースは3'20"/kmを切るぐらいで攻め続けます。
ハーフ前後で「まずはこのペースを25kmまで維持しよう」と目標をチェンジ。最後まで持たないというのは、この時点で感覚的にわかりました。
でもせっかくのハイペースだったので、後先考えて早々に引いてしまうのはもったいないから、せめて行けるところまで行ききろうとしました。
25kmと決めたのも、そうやって目標を決めることで何とかそこまでは頑張ろうとさせるための策でした。
25kmが近づいてきて、集団も勝負の様子に変わってきました。揺さぶり、ペースアップが激しくなり、集団が2つにわかれました。
僕は前の集団には行けず、後ろの集団でペースを維持するようにしました。
後ろの集団は3人程度の集団でしたが、ときには引っ張りながら目標にしていた25kmを通過。
ただ25kmを過ぎ始めると、さすがにこれ以上このペースで行くと危険と脳内に黄色信号が発せられました。
でもここで集団から離れると一気にペースダウンするか、最悪歩いちゃうかもと思うぐらいギリギリの状態で攻めました。
29kmで大きな橋を上り始めました。
上りは苦手ではないけど、さすがにこの状態で上るとなるといつもの自分らしさが出ず、相手を離すこともなくただペースを維持するのに必死でした。
上りを必死こいて上りきり、この橋を下ってようやく30kmが見えてきてホッとしました。
一部、3'27"かかりながらも30kmまではなんとか3'30"/km切りで30kmまで来ることができました。
30km~ゴール
先ほどの、橋のアップダウンのダメージがボディブローのように効いてきて、33km付近で集団から離れてしまいました。
この時点で7位。「入賞は6位までだから入賞も厳しいな...。でも攻めた結果だから一片の悔い無し。というか前の人たち強すぎるだろ(笑)」
前を走る人達への惜しみない賞賛。この歳になっても素直にあの人達すごいと思えるからマラソンを走っていて良かったとこの時強く思いました。
30kmを過ぎてからも35kmまで3'30"/kmを切れればと思っていましたが、ここで3'35"/kmにペースダウンしてしまいました。
あとは、どこまで粘れるか。この時点ではどのタイムになるかというのは予想できませんでした。
もう失速していってしまってるので、むしろサブ2.5行けるのか?という不安がよぎります。
その不安をさらに強くさせたのは、前半気持ちよく走らせてくれていた追い風が、今度は向かい風になって襲ってきます。
折返してから33kmぐらいまでは、防風林があったりして多少の風避けがあったから、そこまで向かい風を感じませんでしたが、34kmからはバイパスに入り、海からの風をダイレクトに浴びます。
さらにここにきて手だけでなく、両ふくらはぎにも痺れが出始めて給水待ったなしの状態。
給水所を見つけては止まってマイカップにスポーツドリンクを入れながら、なんとか痙攣をさせないように水分とナトリウムを摂取していきます。
そんなこんなで逆境の中、3'40"~45"/kmとペースダウンしながらももがきます。
34kmから1kmごとに立ち止まりながらスポーツドリンクを摂取しながらも、歩くことはなく走り続けます。
懸命に向かい風と闘っている中、前から2人のランナーが落ちてきました。
こっちもきつかったですが、追いつくとその2人は歩くぐらいのペースでした。
このコース、高低差がそこまでないからスピードを出して走りやすいけど、後半の向かい風で一気に止まる恐れのある魔のコースだったりします。
この終盤でこぼれてきたランナーは、抵抗することもできないので、競ることもなくここで入賞圏内の5位に入ることができました。
ホッとしたのも束の間、38km過ぎでさらに向かい風が強くなりました。
40km手前の第2折返しも見えてくるのもこのころで、しかもやや下る場所なのに、4'00"/kmかかりました。
さすがに4'00"/kmかかったので、自己記録(2時間28分)はもう厳しいかなと思いましたが、
39.6kmの第2折返しを過ぎるとさっきまでの向かい風が、再度追い風に変わるので今までのキツさが急に走りやすくなりました。
とはいえ、ここから42kmまで上りが続くので気を抜くことはできません。
相変わらず、手と両ふくらはぎは痺れているので、給水所を見つけては立ち止まってスポーツドリンクを取っていきます。
41kmの給水所で、ここからは給水は取らずに気合を入れてゴールまで走っていきます。
ゴールの会場がようやく見えてきて、なけなしのスパートをかけていきます。
最後の最後で突然の急な上りをフラフラの状態で上り、その後こけそうになりながらゴールゲートに向かって、タイマーを見ると
2:26:00になったころでした。
「思ったよりタイムいいやん!」と思いながら、なんとかゴール!!
2゜26'07"(非公認、ネットタイム) 総合5位
ゴールしてからは、手と両ふくらはぎの痺れがひどくて、しばらく歩けませんでした。
まとめ
今回は、3'30"~40"/kmペースで行きますとか言っておきながら、まったくそのペースを守らず、前の集団で攻め続けました。
実は、今回の30km通過は実業団時代を含めてもおそらく最速の30kmで、自分史上最速で駆け抜けました。
でも35km以降、再遅で4'00"/kmかかってしまったので、4'00"/kmかかってしまっては2時間25分は到底切れないなと思いました。
あの練習量と内容でよくあそこまで走れたなと思う一方で、マラソンレースでの勝負所となる30km以降は、毎度同じく失速をしてしまっているので、そこを今回も改善することができませんでした。
今回の出た課題としては、3'20"/kmのペースで走る練習をあまりしてなかったので、そのペースで走るペース走をなるべく20km以上の距離でやっていく必要があるかなと思います。
ゆっくりでも長く走るロング走を必要とする段階ではなくなったのかなと、今回のレースで感じました。
とはいえ、ロング走もマラソンを走る上では大事なので、ロング走と長めのペース走を中心としたメニューを今後はやっていこうと思います。
インターバル中心からロング走中心に変わり、そしてペース走中心へとマラソンを走りながら、自分にとって何が必要かがだんだんとわかってきました。
というか、引退してから苦手としていたロング走、ペース走が結局大事な練習だったというわけで、見て見ぬふりをしていた練習をようやく目をそらさずにやっていかなければいけない段階に来たんだなと改めて思いました。
今後は、その2つの練習を徹底的にやって、来る東京マラソンでその成果が出せるように頑張りたいと思います。