ランニング 雑記

元箱根駅伝・実業団ランナーは市民ランナーと名乗ってはいけないのか

11月 17, 2023

みなさん、こんにちは。志方です。

しばしばSNS上で、ランナー界隈では何かといろんな話題の議論が繰り広げられるのですが、今回は元箱根駅伝を走った選手や、元々実業団で走っていた人が、引退後にマラソン大会に出場して上位を走ると批判対象の的になってしまうというのを、川内優輝さんのX(旧Twitter)で発信されていました。

実際には川内さんは引退されていないですし、批判という表現はされていませんでしたが、元箱根・実業団ランナーが再び走りだしてマラソン大会に出場して上位を走るということに良い感情を抱かない人も世の中にいるということです。

今日は、そんなランナーの肩書について持論を述べたいと思います。反論は受け付けません(笑)

結論 : なんでもいい 

まずは、もう結論から書いていきたいと思います。

えー、そんなことはどうでも良いです!!(笑)以上!!。

これで終わってしまうと、ブログとしては短すぎるので、もう少し深堀りして書いていきます。

たぶん、この件で批判をしているような人というのは、その人を妬んでいるような人で、これ以上、練習をしても勝ち目がないから精神的に攻撃してやろうという人だと思います。

僕も、元箱根・実業団ランナーではあるんですが、引退してから今年で8年の月日が流れました。

引退してからも、jogやインターバルをやってたりはしていたのですが、本格的にフルマラソンを走るようになったのは、2年前からです。

フルマラソンを経験してから、いわゆる市民ランナーの中でトップクラスで走る人達のXで投稿している練習内容を見てみると、実業団選手とやっていることと遜色ないということを感じました。

自分もこうやってフルマラソンを走ってきて感じるのは、いわゆる市民ランナーと実業団選手の違いってなんだ?ということです。

実業団ランナー、市民ランナーの違い

実業団選手は、生活の全てを走ることに注ぐことができます。

お金をもらいながら走っているので、走ることが仕事という大義名分のもと、それに打ち込むことができます。

だから、生活の第一優先は、走ることになります。

それに対して、市民ランナーの走ることというのは、趣味の領域になってしまいます。

当然、それでお金を得ることは難しいですし、むしろお金を使って走っているので、所帯持ちであれば家族に対して様々な配慮をした上で走ることになります。

家庭にもよるので一概には言えませんが、ほとんどのマラソンランナーは趣味として走らせてもらっている形になります。

だから、好きな時間を走ることができないので、スキマ時間を狙って走るという方がほとんどで、練習時間が十分に取れないというもどかしい思いをしているランナーもいるのかなと思います。

このことから、お金と時間とランに対する気持ちをフルベットできるかどうかというのが、大きな違いになってくるのかなと一つの考えに辿りつきました。

それを飛び越える市民ランナーたち

それでも、市民ランナーの中には月間800~900kmを走る、実業団並みに走っている方も中にはいます。

僕が、だいたい400kmぐらいで、かなりいけても500km程度だと考えているのですが、600km以上を走ろうものなら、1日に2回走る2部練をしなければ難しいと思っています。

800km以上走っている方が、どんなタイムスケジュールをされているのかわかりませんが、勝手に考察すると、

まずは、家族の理解が十分に得られているか、あるいは奥さんも走っている or 自身が独身。

残業はしない。休日出勤もおそらくなし。

と書いていくと、あれ?これって実業団選手と同じじゃない??(笑)

2時間20分を切っている市民ランナーと言われる人達も、やっていることはほぼほぼ実業団選手と変わらないのでは?と思うようになってきました。

もう少し実業団選手との違いを探す

あとは、環境がどれだけ整っているのかというところになりますが、実業団だと、練習環境は会社が用意してくれていますが、意外と東京のチームだと自前のトラックを持っていないチームというのは多いです。

トラックを作るというのは、莫大な費用がかかるので、直接利益を生みだしにくいチーム専用トラックを会社が負担することは考えづらいです。

だから、東京の実業団チームは、最寄りの陸上競技場まで行ったり、大学のトラックを借りて走ったりしています。

ここは、市民ランナーと一緒ですね。

東京以外であれば、自前のトラックを持っていたりはしますけどね。

あと、考えられるのは、ケアの費用を負担してもらえるというのと、シューズを提供してもらえるというところです。

マッサージや鍼治療を受けても、領収証をもらえば、会社が負担してくれるチームがほとんどです。

走るという事業に必要な体のケアということで、経費として認められるんですよね。でも、延岡にいるときは治療院が安いということもあり、実費で行ってました。

こんな感じで実費のチームあったりするので、そこも市民ランナーと変わらないですよね。違うところと言えば、走ることに大義名分がある分、気兼ねなく治療院に行けることぐらいでしょうか。

シューズの提供についてですが、最近はそう簡単には提供してもらえず、実業団選手でも、実費で購入している人も多いと聞きます。

僕の時代では、僕みたいな雑魚キャラでもチームが指定するメーカーであれば、年間何足までという決まりはありましたが、それでも十分な数のシューズを提供してもらえることができました。

それでも、現代は提供してもらえない人も多いということで、そこも市民ランナーとあまり変わりませんね。

年間に合宿の数が多い

実業団と市民ランナーの環境の違いってないじゃんと思っていましたが、大きな違いがありました。

それは、合宿の多さにあります。

夏の期間、市民ランナーの方だと走るだけでもツライのですが、実業団ランナーは、避暑の地で合宿と言う名目で逃げることができます。

ここ数年だと、6月から暑いですから、6~9月までは暑くて下界では練習になりませんが、実業団ランナーはそこを合宿でガッツリ練習を積むことができます。

どうしても、市民ランナーの方だとその期間、上手く走ることができないので、12月のマラソンぐらいからじゃないとタイムを狙いに行きづらいですが、実業団選手だとそんなのお構いなしにタイムを狙いにいけます。

夏以外にも定期的に合宿があって、そのたびに職場から離れて練習に打ち込むことができるので、そこは、なかなか長期休暇を取れない市民ランナーとの大きな違いかなと思います。

引退した選手は何になるのか。

だいぶ長い間、論点がズレていたので、今日の話題に話を戻すと

そんな、実業団ランナーが引退して、また走りだしてマラソン大会に出場して上位を走って商品をもらってしまうということの何が悪いのかと思うのですが、

引退して1年以内であれば、正直僕も思います。

辞めてから1年の間、練習量を減らしながらも継続さえしていれば、市民ランナーのトップレベルのタイムぐらいでは走ることができます。

それぐらい、辞めたてホヤホヤの頃は走れます。

僕の場合は、引退して5~6年経った頃に練習を再開しました。

練習を本格的に再開してもう2年ぐらい経ちますが、それでも引退直後の自分のタイムよりもだいぶ遅いタイムでしか練習ができません。

現役の頃だとjogに毛が生えたようなタイムでも、今ではゼイゼイ言いながらやっと走っています。

そんな、過去とのギャップに苦しみながら、それでも昨日の自分よりも速くなっているという実感が欲しくて走っています。

元箱根・実業団ランナーも引退して月日が経てばそんなもんなんです。

たしかに、スピードはある程度ありますが、フルマラソンとなるとやっぱり練習量がものを言います。

センスだけで乗り切れるほどマラソンは甘くはないので、どれだけ練習に時間を費やすことができたか、どれだけロング走を行うことができたか

それに尽きるので、元箱根・実業団ランナーだから大きなアドバンテージがあるというわけではないということを言いたいです。

それで、市民ランナーじゃないと言われてしまうと、じゃあ、元箱根・実業団ランナーは引退後も大会を走ったり、速さを求めてはいけないのかと言いたくなります。

なんなら、大会上位で走れると批判され、中途半端に下位入賞、入賞圏外とかになると、元箱根ランナーなのに遅いだとか、元箱根ランナーに勝ったと言われる始末。

良くも悪くも、元箱根・実業団ランナーは、箱根も実業団も経験したことのないランナーからいろいろと話題にされてしまいます。

だから、元箱根・実業団ランナーはある意味、肩身の狭い思いをしながら走っていると思います。(少なくとも僕は)

みんな走るのが好きでいいじゃないか

ここで、最初に述べた結論に戻るわけですが、肩書なんてどうでも良いと思ってます。

みんな、走ることが好きで42kmという長いフルマラソンを走っているわけで、好きなことをやっているのに、過去のことを掘り起こされても気分が盛り下がるだけです。

大事なのは、今と未来です。

僕は、過去に陸上を経験していようがなかろうが、箱根駅伝や実業団を経験していようがなかろうが、社会人になってまで走っている人にはリスペクトをしています。

速いタイムを持っている人に対しては、それは日々の生活をストイックにランに懸けているでしょうし、それじゃない人も、仕事をして家庭の時間を持ちながらもマラソンを走ることに時間を費やしているはずなので、みんなそれぞれ違いはあれど尊敬をする部分があります。

どうしても、陸上競技やマラソンというのは、タイムというはっきりと結果が見えてしまう分、どうしても速い人だけが尊敬する対象になりがちですが、フルマラソンを走る方全員、様々な状況の中42kmという過酷なレースを走っているのでみんな素晴らしいし、同士なのではないでしょうか。

だから僕は、タイムや過去の経歴とか関係なくすべてのランナーと交流したいと思いますし、そこに元箱根・実業団ランナーと市民ランナーという肩書ではなく、全員マラソンランナーという肩書で接したいなと思ってます。

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