みなさん、こんにちは!志方です。
昨日、Twitter界隈ではNIKEの厚底シューズの値上げについて賑わいました。
厚底シューズが登場したことによって、レーシングシューズの値段が従来と比較しても1~1.5万ほど値段が上がっていたわけですが、その厚底シューズ先駆けのNIKE社のヴェイパーフライ、アルファフライが今回さらに値上げとなりました。
それによって元からasicsユーザーだった僕は、asicsのシューズを今後も使い続ける決心ができたとともに、市民ランナーのasics使用率が上がることを期待しています。
今日は、そのことについて持論を書いていこうと思います。
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NIKE ヴェイパーフライ アルファフライの値上げ
今回、NIKEのヴェイパーフライとアルファフライの値上げがネット上に拡散されましたが、
- ヴェイパーフライ 約29,000円 → 約35,000円
- アルファフライ 約31,000円 → 約40,000円
このように大幅な値上げ情報が広がりました。
ただ公式HP【NIKE公式】 ランニングシューズ【ナイキ公式通販】で見てみると、まだ値上げの表記はされておらず、
StepのTwitterアカウントで値上げをする投稿がされていて、そこからヴェイパー、アルファが値上げする!!とちょっとした騒ぎとなりました。
まだNIKE公式では値上げをしてないけど、遅かれ早かれ値上げはされるでしょうから、この値段になることを覚悟しておいた方が良いと思います。
追記 : ヴェイパーフライ3は公式HPで35,750円になっていました。
ランニングシューズ以外にも、値上げの波
ランニングシューズが値上げすることで、当然ランナーは騒いでしまうわけですが、実はランニングシューズ以外にも値上げはされているそうで、
asicsの公式HP(お客様への重要なお知らせ (asics.com))を見ると、ゴルフ用品だったり、野球用品なども値上げがされてました。
今は、ロシア・ウクライナ戦争であったり、円安の影響であったりで、値上げされるのは、どのスポーツにも起こりえることだということですね。
他のメーカーの厚底も値上げの可能性
こうやって見ると、NIKEが先駆けて値上げをしたのであって、今の状態が続くことによって、他のメーカーも値上げせざるを得ないといった状況になることが考えられます。
もしかしたら、ランニングシューズを買うこと自体、今後難しくなって、それこそマラソンがゴルフ同様に高級スポーツと化する日が来るかもしれません。
シューズとは関係ないですが、東京マラソンの参加費は下がったみたいですね。この流れで他の大会も値段が下がるといいですが...。
厚底シューズは贅沢品
本来、市民ランナーのランニングをする意味というのは、健康維持であったり、仲間を増やしたり、人生を楽しくするスパイスのようなものと思っています。
記録更新を狙うのは、ランニングを楽しくさせるのに重要事項でもありますが、そこばかりになってしまうと本質を見誤ってしまいそうです。
記録を求めるのは、競技としてやっている学生や実業団、プロのランナーであって、市民ランナーは道具に頼ってまで記録を出すことに意味があるのかと考えてしまいます。
競技者は、記録を出すことにこだわり続けないと明日の保障がないのですが、市民ランナーは記録が出なくても、とくに困ることがないので、道具を使ってまで記録を出すことは言ってしまえば必要ではないはずです。
それでも履きたい
一度、厚底シューズを履いて、その感触に慣れてしまうともう薄底シューズには戻れなくなります。
厚底シューズで自己ベストを出してしまうと、薄底シューズでその記録を更新するのは難しくなってしまいます。
なにより、厚底シューズの反発の感触が病みつきになってしまったから、値上げしたとしても、厚底シューズを履きたくなってしまうと思います。
僕は、そう思うので厚底を履けるうちは履き続けます。
asicsの株が上がる件について
NIKEの厚底シューズが履かれ続けたのは、商品として良いというのもありますが、時代を先駆けたこともあると思います。
先にシェアを奪ったことによって、厚底シューズ=NIKEのヴェイパーフライという意識を植え付けたことは、戦略勝ちだったはずです。
そして、NIKEはデザインがシンプルなくせに、カッコよく見えるもんだから、デザイン性でも、他のメーカーを圧倒していると僕は思ってます。
そんななか、遅ればせながら厚底シューズ合戦に参戦したasicsは、反発の強いスカイと反発を抑えて万人受けを狙ったエッジの2種類を出して、
さらに、プラスシリーズを出すことによって、特徴を細分化することができ、より様々な人に合うようにシューズを出しています。
これこそが、asicsの強みで
NIKEのシューズは、「オレを使いこなしてみろ」と無言のプレッシャーをかけてきます(笑)
ヴェイパーフライ、アルファフライはキプチョゲモデル
NIKEのヴェイパーフライやアルファフライは、明言はされていませんが、おそらくキプチョゲ選手が記録を出すために作られたシューズだと思っています。
とくにアルファフライは、ブレイキング2(フルマラソン2時間切りチャレンジ)を狙って出されたものだろうし、
Youtubeでシューズのレビューをされているランニングぺーすけというチャンネルで、
キプチョゲ選手の少し特徴的な接地や蹴り上げの仕方が、一番アルファフライの効果を引き出すフォームであるとおっしゃっていた通り、
モデルはキプチョゲ選手であり、世界で一番履きこなせているのは、キプチョゲ選手であると思います。
使いこなすには、このフォームに近づかないといけないけど、今さらこんなフォームで走るのは無理やろうなと思うし、1人のランナーだけを見据えたシューズを履くのはちょっと違う気がする。
シューズが、「オレを履きこなしたければ、キプチョゲのフォームに近づけろ」と無言で訴えているような気さえします(笑)(あくまでも個人的な感想です。)
対してasicsは
asicsの製品は、日本の企業ということもあり、昔のシューズは日本人の足に合わせて作られていました。
今の厚底は、さすがに日本人に合わせてないと思いますが、反発の違う厚底シューズを4種類も出すところに、asicsのいろんな人に厚底シューズの反発を味わってほしいというメッセージが込められていると勝手に想像しています。
上位モデルだけでなく、S4という、なんかのドラマの4人組みたいな名称のシューズも、サブ4を目指している人にも厚底カーボンを履けるように商品化しているのが、それを象徴しています。
オレを納得させろというスタンスではなく、履く人間側に合わせてくれるシューズというのが、asicsの特徴だと思います。
asicsに対する思い入れ
僕が、ここまでasicsを持ち上げているのは、単に普段履いているからではなくて、本社が兵庫の神戸にあることであったり、
陸上を始めた中学のころから、ほとんどasicsを履いているからになります。
最初はエフォート(初心者用のスパイク)に始まり、練習用シューズ、マラソンシューズとasicsを使い続けました。
大学のころに少しadidasに移りましたが、引退するときは初心を思い出すべく、asicsに戻りました。
引退して、市民ランナーで走りだしたときには、世間ではNIKEの厚底シューズがヤバい!!と騒いでいたころで、厚底シューズは気になるけど、asicsが出すまで履かないでおこうと思っていました。
そうやって待っていると、メタスピードスカイ、エッジが登場し、これは履かなければと購入して、今現在も履き続けています。
今後もasicsを履き続けます。
実は、今年はヴェイパーフライを履いてみようかなとちょっと迷っていたりもしました。
asicsを履き続けていると、他のメーカーのシューズがどういうものか、コーチングの際に伝えることができない、レビュー記事が書けないといったこともあります。
でも、今回のNIKEの値上げによって、その迷いも消え去り、asicsを今後も使い続ける意志を再度持つことができました。
別に、アンバサダーとかでもないんだけど、個人的にasicsは安定感のある日本人好みの良いシューズだと思っているから、激推ししています。
そして、メタスピードシリーズに新色が出るみたいなので、今年のレースはエッジ+のニューカラーで挑もうと考えています。
みなさんも、NIKEばかりではなく、他のメーカーを履いてみてはいかがでしょうか。