過去の振り返り

僕が中学で全国大会の出場権を獲得するまでの話 その2

みなさん、こんにちは!志方です。

前回までは、全国大会を意識し始めた春から通信大会までについて書きました。

今回は、兵庫県中学総体からになります。

前回の内容についてはこちらから。

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兵庫県中学総体でも記録を突破できず 涙

激闘の通信大会から2週間後に、総体路線がはじまります。

中学の場合は、高校のインターハイとは違って総体はブロック大会が最高になります。

兵庫県でいうと近畿大会までですね。

全国大会出場には前回の記事で書いた通り、通信大会か兵庫県中学総体の指定大会で参加標準記録を突破することが条件になります。

総体に関しては、兵庫県中学総体の前に兵庫県は8つの地区に分かれているので、まずは地区総体があります。

そこの地区総体で6位までに入ると、兵庫県中学総体まで進むことができて、兵庫県中学総体で3位(4~6位でも条件によっては)に入ることで、近畿総体に進むことができます。

近畿総体に関しては、優勝をしたところで全国に進むことはないので、今後のための経験を積むレースという位置付けになります。

当時の僕は、地区総体を9分08秒(ぐらい)の3位で突破して、いよいよラストチャンスの兵庫県中学総体に向かいました。

兵庫県中学総体は通信大会と違って、すでに全国参加標準記録を突破した選手は、予選は力を温存しながら決勝に進めばいいので、突破していない選手同士でレースを作っていかなければなりません。

だから、通信大会のように前に人がいて、付いてなくても自然とペースが速くなるわけではなく、自分たちで9分05秒を切るべくペースを上げていかなければなりません。

通信大会のときとは、違った不安が兵庫県中学総体にはありました。

たしか1組目だったと思いますが、その組には全国参加標準記録を突破するためにメンバーを集めたのかと思うくらい、突破できそうな選手が3~4人ほどいました。

その人達と引っ張り合えば...と思いつつも、やっぱり誰かずっと引っ張ってくれないかな~というのは、誰もが思っていたはずです。

レースは、3年生の人が最初のペースを作ってくれて最初の1000mは3分00秒ぐらいでした。

やっぱりそこからペースが落ち始めるところで、通信大会とは違って誰も出ないというか、疲れからか誰も出れない状況でした。

ただ、ここでペースを落とし続けて参加標準記録を突破できないのはイヤだから僕が出るしかないと思い、そこから僕が引っ張るようになりました。

また標準記録を突破できるかどうかギリギリのところで、でももう一回上げるのは厳しいと思っていたら、最初にペースを作ってくれた3年生の方がスパートしました。

僕は、中間で引っ張ったおかげでそのスパートには付いていけません。

その3年生はスパートしてから最後までペースは落ちずに、ラスト1周に入りました。

後ろから見ていて、この人は全国に行ったわ....と思っていました。

それでも、自分も可能性は十分にあるので、最後の一絞りを出そうとします。でもやっぱりスパートが弱い...。

先を走っていた3年生の方は、9分02秒で両手を広げながらゴール。

僕は、頭の中で残り200mで何秒でいかないといけない、100mを何秒でいかないといけないと計算しながら必死にもがきます。

残り数十メートルになったところでまたしてもタイマーが9分05秒を示し、その瞬間、うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!と叫びながらゴールしました。

結果は、9分06秒でまたしても9分05秒には1秒ほど足りませんでした。

通信大会と同様、ゴール後に泣きまくりました。

でも通信大会よりも悔しさは大きかったです。

標準記録を突破した3年生の方とは、通信大会からずっと競り合っていた相手で、予選、決勝ともに僕の方が順位が一つ前でした。

それを今回目の前で突破されていて、自分はギリギリのところで突破できずに、悔しい感情を泣くことでしか表せなかったです。

その後、ダウンをどうやったか覚えてないですが、決勝に臨むべくそれに向けて準備をしていたと思います。

顧問の先生もどう声を掛けたらいいのかわからなかったと思います。でも通信大会同様、"決勝でもまだチャンスはある"とできるだけ気持ちを切らさないように声をかけてもらったことは覚えてます。

全国大会は出れなかったけど、近畿大会には行けた

またしてもそんな精神状態の中、決勝に挑むことになりました。

決勝が事実上、ラストチャンスとなるわけですが、通信大会同様、予選で渾身の一撃を出しているから、9分05秒を切る余力はありませんでした。

そんな中、決勝がスタートして、すでに全国標準記録を突破している2人がすぐに抜けだしました。

僕は、第2集団で様子を見ます。すると途中から第2集団の中から1人の方が抜けだして、前2人を追い始めました。

そこに付いていけばと思いましたが、やっぱり体力は残っていません。

抜け出した人も落ちてくるかと思っていましたが、意外とそのまま行ってしまい、またしても自分の目の前で標準記録突破を目の当たりにするのかと思っていました。

終盤になってもその形勢は変わらず、先頭の2人の方は激しいデットヒートの末に決着がついて、抜け出した人も3位でゴールしました。

ですが、9分08秒(たしか)で惜しくも全国標準記録を突破できませんでした。

僕はというと、予選で敗れた3年生の方とまたしてもラストまで競り合いましたが、決勝ではなんとか先着することができ、4位でゴールすることができました。

ゴール後、これで中2の夏は終わったと思っていたら、1位を取った選手が1500mでも1位で、近畿大会は1日開催の関係から、2種目は出場できないということで1500mに出場するから3000mは出場しないと聞かされました。

すると4位だった僕は繰り上げで、近畿大会の出場が決まりました。

これで終わりと思っていたので、まさに寝耳に水でポカーンとしながら顧問の先生に報告しに行くとヨシッ!とガッツポーズをされていたのが今でも印象に残っています。

全国に行けなかった悔しさは残しましたが、実は兵庫県では、記録を突破すれば出場できる全国大会よりも、上位に入らないと勝ち進めない近畿大会の方が出場難易度が高いと言われていました。

だから、全国には行けるけど、近畿大会には出れないというような選手はたくさんいて、兵庫県のレベルの高さがうかがえるのですが、

その難しい方を勝ち取ることができたので、全国に行けなかった悔しさが少し和らぎました。

近畿大会 初めての県外レースはボロボロ

激闘の兵庫県中学総体を終え、走れると思わなかった近畿大会に駒を進めることができたのですが、近畿大会は8月に入っての開催だったので、とにかく暑い中練習するのがきつかったことを覚えてます。

しかも、開催地が夏の京都で西京極総合運動公園と盆地のめちゃ暑い場所でした。

当時、僕は全国高校駅伝が京都で行われるというのは知らなかったので、先生から全国高校駅伝のスタートゴール地点が近畿大会の開催地と言われてもピンときませんでした(笑)

京都との縁はここから始まったわけですが、そのときは高校3年間を冬の京都で熱いバトルを繰り広げるとは思いもしませんでした。

初めての県外のレースで、いろいろと勝手がわからないことだらけで、すごく緊張したのを覚えてます。

3000mのレースの直前に1500mのレースがあったのですが、高校で先輩になる新庄さんが優勝されてるのを見ていました。

こう考えるとすごい縁ですよね。

で、自分の3000mのレースはというと、とにかく暑いの一言に尽きるレースで、内容は覚えていないのですが、ゴールするので必死だったと思います。

結局、9分23秒くらいで8位で、レースをただ走っただけという印象で、でも初めて県外レースを経験できたというのは、自分の今後の競技人生で大きい一歩でした。

ゴール後は、水分の取り過ぎで戻したりもしたし、ボロボロでやるせない気持ちになりましたが、顧問の先生からは「8位やと兵庫県に1点をもたらしたから、ちょっとは貢献できたな」と慰められました(笑)

個人以外にも、各県で順位による点数を争うみたいで、1位だと8点、8位だと1点という風に付けられるらしい...。

ここで、本当に中2の夏は終わりました。8分台もまだ出せてない状態だけど、確実に全国に手が届くところまでこれたのは、1年生のころからを思うとずいぶんと成長できたと思います。

とくに中学生なんかは、状況が変われば意識がガラッと変わるもので、あれだけ夢物語のような舞台だった全国が、すぐ目の前までくると今度は、出場して当たり前、出場してどんな結果を残すのかに意識が向き始めます。

とはいっても、普段の練習あってのことで、僕の場合は顧問の先生にうまく誘導される形で意識の変化が起きていきました。

着実に階段を上ることで意識が変わるし、中学生の場合はその階段を2段、3段と一気に飛び越せることもあります。

でもそれも、日々の練習や努力があってこそなので、顧問の先生であったり、周りの大人や先輩などの話を聞いて努力をしていくことが大事なんじゃないかなと思います。

2部構成にしようかと考えていましたが、全国大会出場までの道のりは長いので、もう少し続きそうです。

またの更新をお楽しみに!

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