みなさん、こんにちは!志方です。
野辺山ウルトラマラソンが終わって3週間が経過しましたが、ようやく筋肉痛もなくなり、普通にjogができるようになりました。
レース後10日間走ることなく回復に努めて、ここにきてようやくまともに走れるようになりましたが、それぐらい激しいダメージを負った野辺山ウルトラマラソン100kmの振り返りをしたいと思います。
ぜひ、参考にしていただければと思います。

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野辺山ウルトラマラソン2023の結果

8時間15分15秒
野辺山ウルトラマラソン100kmのラップタイム

今回のレース前の目標としては
- 最後の10kmの落ち込みを無くす。
- 最後まで走り切る
- 完走
結局、完走というところを重要視していて、気温が高くなることが予想されていたので、途中で熱中症、脱水とかで倒れないように過度に意気込んでいかないというのは意識していました。
最後の10kmも昨年はかなり歩いてしまったので、そこを無くすことができれば、タイムを短縮できるのかなと思っていたので、90kmまで力を使い果たすほど頑張るのではなく、ラスト10kmでも余力が残るぐらいの力の配分をするよう心掛けました。
100kmは誰が見てもわかるように、とにかく長い戦いになるので、タイムがどうとか順位がどうとかあまり考えたくなくて、ゴールするときに笑顔だったらいいなと思って当日を迎えました。
単純に4月に疲れすぎて、気力が落ちていたのもあります(笑)
ラップごとの振り返り

昨年の100kmと比較しながら、振り返っていきたいと思います。

サイトでは、10kmごとのラップタイムが記載されているので、10kmごとに見ていきたいと思います。
0~10km 45'24"
最初の10kmは、スタートダッシュもあり4'30"/kmペースぐらいで走っていました。
6㎞あたりから、ダラダラした上りにはじまり、JR線路最高地点の石碑があるあたりから傾斜がさらにきつくなるので、その上り込みでも4'30"/kmペースなのは自分でも驚いてます。
実際、そのさらに傾斜がきつくなる8~10kmでは5'00"/kmくらいになっているので、ここで4'30"/kmはさすがに無理でした。
昨年は47'16"だったので、2分近く短縮。
昨年は、はじめての100kmということもあり、ビビりながら走っていたので、最初は自重に自重を重ねた走りをしていたのかなと思います。
今年はスタート時点で、昨年よりも暖かったこともあったので初めから体が動いたのかなとも思います。
10~20km 50'58"
最初の10kmが良かっただけに、この10kmで50分かかってしまっているのが残念なんですが、自分でもなんで50分かかったのかわかりません。
たぶん、エイドに寄っていたからだと思うのですが、昨年、エイドは55kmまで全スルーで行ったので、
エイドでのロスはなかったのですが、今年は暑さも影響してエイドに意識的に滞在するようにしていました。
その分のロスかなと思ってます。
昨年はこの10kmを47'17"で行っていたので、最初の10kmの貯金が無くなり、逆に1分の借金になりました。(昨年比)
20km~30km 47'41"
コース的にも下り基調になっていたので、ラップタイムは10~20kmのラップから回復しました。
下りが苦手なので、そこまで速く走ることができずに、ここでいろんな人に追いつかれたりしていました。
やはり、野辺山ウルトラは上りより下りの方が重要と思っているので、下り苦手な人にとって前半の戦いは厳しいものがあります。
昨年は46'38"で、ここでも1分のマイナス。たぶんエイドに寄ったロスだと思います。
30~40km 44'18"
35kmから急激に上るのと、37kmあたりから急激に下るという極端な区間で、42kmを締めくくるにふさわしいコースになっています。
なんと今回この30~40kmのラップが、僕の100km通じて最速でそれをこの険しい区間で出したというのが謎でした。
上りが得意というのが功を奏したのか、この区間だけ4'30"/kmペースを切るアベレージとなりました。
昨年は、45'51"で2分の借金が1分30秒返済して、30秒の借金に減らすことができました。
40~50km 46'36"

この区間は40kmから45kmまでが99%ぐらい(志方調べ)下りで、50kmまでもやや下ったりする区間なので、僕にとっては苦しい区間でした。
たぶん、この下りで足をダメにするパターンだと思いますが、今年に関しては昨年に比べても足のダメージは感じませんでした。
昨年は46'14"とやや昨年の方が速かったです。この区間は46km地点あたりに信号があって、信号に引っかからなければ...と毎回思います。(昨年も引っかかりました。)
50~60km 50'19"

この区間は、小海から北相木の区間で精神的にキツイ区間です。
この区間では4'40"/kmあたりで行ってたにも関わらず、なぜか50分かかってしまったわけですが、この大会初めての固形物ういろうを摂取したのもこの区間でした。
エイドに滞在しすぎただけなんですけどね。ういろうの他にコーラとか飲んで水を浴びまくりましたし(笑)
昨年のこの区間は、エイドに1回しか寄らなかったのもあり、47'07"とさらに3分の借金。合計で約4分の借金となっています。
60~70km 51'53"
この区間では、暑さもさらに厳しさをまして、63kmあたりのエイドで水を被ろうと思って寄りましたが、かぶり水を用意しておらず、寄ったのにスルーするという地味なロスをした区間でもあります。
そのあとも、なかなかエイドがなくて水を被りたいとずっと考えながら走っていました。
そんな中でも馬越に向けて上りが本格的に始まるのもこの区間で、ここからラップタイムはどんどん落ちていきます。
68kmの部ゴール地点でもある、南相木役場のエイドでも結構滞在したので、そこもロスが大きかったです。
昨年は、50'42"で、ここでも1分の借金です。ついに合計が5分となりました。
70~80km 53'47"
この区間は、野辺山の最大の難所、馬越峠と仲間たちである上りがある区間なので、このラップタイムは納得です。
むしろ、5'30"/kmペースを切って走る人は、なかなかいないのではないでしょうか。
たぶんこの区間は90%が上りであるだろうから(志方調べ)、ここは自分の強みにしていきたいと思います。
昨年は、57'09"で結構歩いた記憶があります。
昨年のタイムを超えるには、最後の10kmとこの馬越峠でのタイムを短縮することだと思って、対策を練ってきたのでその通り3分20秒短縮することができました。
借金は1分40秒と、ようやく昨年の自分を射程圏内に入れることができました。
80~90km 50'04

馬越峠から川上村に入って野辺山に向けてのコースで、下りが半分、平坦半分でした。
昨年はこの時点でトップということもあり、調子に乗って後続を引き離そうとペースを上げましたが、それが返って残り10kmの失速を生んでしまったので、
今年は、昨年の失敗はしないようにここも意識的にペースを上げようとしませんでした。
でも2か所あるエイドはきっちり寄って、ややのんびり滞在したこともあり、そのロスも多少ありました。
また交通整理が上手くいかず、そこでも数秒足止めを食らいました。
昨年は、ペースを上げたにも関わらず50’03"とあまり上げてない今年とほぼ同じラップタイムでした。
でも今年はエイドのロスでか過ぎですね。
90~100km 54'15"

いよいよ野辺山に帰れる~と思って安心すると痛い目をみるのが、このラスト10kmで、90kmを過ぎるといきなり上らされます。
今年はこのラスト10kmをいかに50分に近づけるかを課題に掲げていましたが、54分というなんとも言えないラップタイムに。
歩いたのもほとんどなく、昨年は61'22秒と唯一60分オーバーに比べると7分も短縮できたので、成長はできたのかなと思います。
ただ優勝するには、もう一押し足りなかったなと思うけど、足は限界の限界の限界の限界だったので、単純に気持ちもだけど力不足でした。
野辺山で8時間を切るには

歴代の優勝者を見ると7時間40分とかで走っている方もいて、なんなら7時間14分で走っている方もいて人間を超えてます。
野辺山のコースを走ったからこそわかるのですが、8時間ってどうやったら切れるの?というのを2年連続思いました。
今年は、暑さもあったからタイムに影響があったとは言え、体感としてせいぜい10分の短縮ができたかどうかのところです。
もちろん、歩いてしまったのでそこの短縮は可能なのと、エイドのロスタイムも暑くなければ短縮可能です。
小手先のテクニックを磨いたとしても、たぶん平坦と下りを4'20"/kmペースとか4'00"/kmペースとかで行ける走力にならないと、
そこまで行くことは難しいんだなと思いました。
そうなるといよいよ、ウルトラランナーとしてやっていかないと無理だと思うので、そこまでやるべきかどうかは、考えたいと思います。(たぶんやんない)
1ヵ月の突貫工事で準備したので、来年出るとしたら2ヵ月じっくりやろうかなと思います。それで7時間台が出せるかどうか試したいと思います。
必要なこと

もしタイムも順位もさらに追うとなれば、足が死んでしまっているようではだめなので、
自分には、特に下りの対策をするべきなのかなと思います。
足に負担をかけないように、ゆっくり走っているのですが、それが返ってブレーキになって負担をかけてしまっているかもしれません。
下りのペースを上げても耐えうる脚力と、100km最後まで持つ脚力、そして100kmに臨む気力があるかどうかで
来年出場するかどうかを考えたいと思います。
これで、僕の野辺山ウルトラマラソン2023は終わり。
またフルマラソンに向けて頑張っていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
