みなさん、こんにちは!志方です。
ランニングをする上で欠かせないのがシューズですが、それと同等に必要なものになりつつあるのが、ランニングウォッチです。
最近のランナーはGPS付のランニングウォッチを腕に巻いてる方も多く、より正確に自分のペースや走る距離を測れるようになりました。
僕が大学生のころは、こういったウォッチはまだ主流じゃなくて、大体の選手がスーパーランナーズのような、タイムやラップ、スプリットが測れるけどGPSが付いていないウォッチをするのが普通でした。
そんなウォッチを付けていた時代に比べると、今ウォッチは便利でいろいろなデータを取れるようになったし、練習で使用するにはより質の高い練習ができるようになりました。その反面時計ばかりを見てしまい、時計に支配されてる?ような感覚もたまに陥ります。
今日は、ランニングウォッチとの付き合い方を自分なりに考えたので、ぜひ練習で参考にしてください。
マラソン・ランニングのオンラインコーチングもやっています。(https://runfarmer-shikata.com/?page_id=17)コチラからお気軽にお問合せください。まであとTwitter,Instagramもやっています。
文明の利器にたよる
GPS付ランニングウォッチで有名なメーカーと言えば、GARMIN(ガーミン)、POLAR(ポラール)、SUUNTO(スント)、COROS(カロス)などがあります。
どれも、GPS付のウォッチとなると2~3万円を超えてきますが、払っても買ってよかったと思わせるぐらい機能が豊富でランナーには必需品となっています。
これらのランニングウォッチでは、走行距離やランニングのペース、心拍数(正しい数値かは微妙)、ランニングでのピッチ(歩幅)やストライド(歩幅)を測ることができ、さらにはウォッチによっては、睡眠の質であったり、自分の持久的な能力も勝手に測ってくれます。
練習での使用
練習で使用するときは、自分の走っている距離、ペース、心拍数をランニングウォッチで見ながら走ります。
特に距離、ペースがわかるというのは、jogでテキトーなjogにしないようにするのにはとても必要なことで、現役のころはスーパーランナーズを使用していて、jogは時間jogにならざるを得なくなり、60分jogだと"大体キロ5で12kmか"とテキトーになってしまいがちでした。
それを今では距離とペースがわかるので、この距離を走ると決めたらその距離をキチンと走れるし、ペースも見ながら遅くなりすぎないように気を付けて走ることができます。
ランニングウォッチを見すぎることへの弊害
こちらの動画を少し参考にしつつ、僕なりの考えを書いていきたいと思います。
僕が着けているGPS付のランニングウォッチは"GARMIN ForeAthlete 245"を使用していますが、2年以上前に購入したものなので今はモデルチェンジして古いものとしての認識がありますが、それでも使い勝手はいいです。
このウォッチを付けたことで明らかにランニング中、ウォッチを見る回数が増えて常にペースを気にするようになりました。
ペースを落とさないように気を付けながら走ることはいいことなんですけど、その反面ペースに縛られて走ることとなりました。
自分の体と対話できない
さっき紹介した動画の中でも言っているんですが、ウォッチを気にし過ぎちゃうと自分の中でペースの最低ラインを決めてしまいます。動画内では"コンフォートゾーン"と言っているのですが、これ以上落としたくないという気持ちが強くなってしまって落とすに落とせなくなってしまいます。
そうなると、キツイのにペースを落とさずに走り続けてしまうことになり、疲労が残ったり、キツさの限界が来て途中で辞めてしまったりということにもなりかねません。
動画内で言っている通り、練習ではペースに合わせるのか、自分の調子に合わせるのか、という2択を迫られるのですが、ウォッチを気にしてしまうとペースに合わせる方を取ってしまい、なんだか息苦しい練習になってしまいます。
これはjogだけにいえる話ではなく、インターバルなどのスピードを上げて走る練習でも言えて、100mごととか200mごとにウォッチを気にしていると、スピード上げて走る際に自分がどうやって体を動かして、力の配分がどうとか、腕の振り方がどうとか、キツイ中でもこう走れば疲れることなくペースを落とさず走れる感覚というのがわからなくなります。
タイムに支配されている気がして、練習後もどういう感覚で走ったのかイマイチ思い出せなかったりします。
しかもウォッチを気にしすぎると、そのペースがキツく感じやすくなったりもします。たぶん自分の想定と実際のタイムのズレから無意識のうちに力むのではないかと思っています。
ポイント練習でウォッチをあまり見ないようにした
僕も、ここ最近はあまりウォッチを見ないようにすることを心がけています。
昨日の400m×10のインターバルとかでも、タイムというより速いペースで走るときに自分がどうやって動かしているのか、どうやったらキツく感じることなく走ることができるのかというのを感じながら、考えながら走りたいと思って、毎本スタートからゴールまでウォッチを見ないようにしました。
キツイことには変わりなかったのですが、キツイときでもこうやって動かせばペースを落とさずに動かせることができるというのを再認識することができましたし、案外ウォッチを見なくてもタイムは悪くないんですよね。逆に2本目(だけ)で速すぎて最後までこなせるか心配になりましたが...。
ペース走でも1000mごとは見るけど、それ以外は見ないようにして、このペースだと自分がどのくらいの力加減で走れば走れるのかというのを練習のうちから考えて走るというのも大事です。体調もその日によってそれぞれなので、この日の体調だったらこういう走り方で走るとか。体調が悪ければ、最初の1000mの通過を見て設定タイムを体調に合わせて落とすのもいいと思います。
ウォッチを見ると意識が体ではなく"タイム"になってしまい、設定ペースを守ることはできるのですが、自分の走りに集中できなくなります。
昔は集団で走っていたり、タイムを取ってくれるマネージャーがいたりして、ウォッチなんてあまり見なくてもよかったのですが、1人で走ると自分でペースを作らないといけないので、やっぱり見てしまいますよね。
でもそれで、ウォッチを気にしすぎて良い練習ができなかったりすると本末転倒なので、ウォッチは目安と思うようにして、自分の走りに集中しましょう。
GPSはそこまで正確ではない
GPS付とはいっても、腕にできる程度の小ささなので、正確かどうかは結構怪しかったりします。
概ね正しいということには違いないのですが、狂うことがよくあります。特に気を付けたいのは、マラソンのレースでのGPS。
東京マラソンでもTwitterでどなたか注意喚起されてたのですが、GPSというのは、今走っているペースで走り続けていたら、1kmのラップはこのタイムになりますよという予想を表示してくれます。それを信じてわれわれランナーはペースのコントロールをするのですが、
開催場所によってはGPSがデタラメに距離とペースを計測してしまい、予想の1kmのラップもおかしなことになります。それによって走りを崩したという方もいらっしゃるみたいで、これがGPSウォッチに頼りすぎるとよくない大きな理由でもあります。
僕は、ラップの設定を自動ラップから手動に切り替えていたので、ラップごとは割と正確なタイムでしたが、予想の1kmのラップはあてにならないので、極力見ないようにしました。
大会に関しては大会が用意する距離表示が絶対なので、GPSに頼るのではなく看板を頼りにしましょう。コース取りによっても距離変わりますからね。
以上になります。
便利なウォッチが登場したことによって、練習の幅が広がったことは確かですが、ただ頼りすぎてしまうと本来の良さというのがなくなったりします。ちょうど良いバランスを探しては見つけていいとこどりをしていきましょう。
(POLAR 公式オンラインショップ)最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
それでは!