みなさん、こんにちは!志方です。
前回投稿した記事の後編になります。
さっそくですが、行きましょう。
ハーフ~35kmまで
前回の記事はこちらをお読みください。
ハーフあたりから1人で走るのに限界を感じて、追いついた集団についていくことにしました。
ペースは3'30"/km前後で行ってくれていたので、ようやくここで落ち着いて走るようにしました。
この集団には、アミノサウルス代表の嵜本さんも走っていて、レース中に失礼かなと思いつつ無視して横切るのも失礼かなとも思ったので、横を走る時に
シカタ「志方です」 (小声で)
嵜本さん「あぁ、志方さん!さすが軽そうですね!頑張りましょう!!」
シカタ「頑張りましょう!」
集中して走っておられたので、声をかけようか迷っていたので本当にささやくように話しかけたのですが、すごく明るい声でいつもの嵜本さんの感じで返事をしてくださったので、声をかけていてよかったと思いました。
そこの集団から大柄の外国のランナーの方が抜けだしたので、付いていくことにしました。
その方の隣でしばらく走っていたので、門前仲町で応援してくれていた妻とLycaons代表の菅原さんからは、でこぼこコンビとネタにされていました(笑)
そこから海外の選手に引っ張ってもらいながら、何とか3'30"/kmのペースを維持していきました。
海外の選手はやはりパワフルなフォームでグイグイ走っていきます。日本の大会なので、日本人の自分が前に出て引っ張らないとと思いましたが、そこまでの元気はありません。
28kmあたりで、アジア(たぶん中国の方)のランナーの方が3'30"/kmぐらいで走っていたので、付かせてもらうことに。
その方は3'30"~3'33"/kmくらいで走っていたので、おそらくサブ2.5を目指しているのかなと、後になって思いました。走っているときは必死なので、3'30"ぐらいでいってくれてるとしか考えられませんでした。
そうやっていると30kmぐらいで、ますをさんに遭遇。富士山マラソンの時のデジャブかと思いましたが、富士山マラソンの時と同じく、"ますをさん"と声をかけてしまいました(笑)
ますをさんも 「あ、志方さん」 と返事をしてくださりましたが、お互い余裕がない状態だったので、それ以上の会話はなしでお互いの走りに集中することとしました。
ほどなくして銀座に入り、日比谷に向かっていきます。まさに日比谷は自分が会社員の時に通っていた職場だったので、懐かしい気分になります。本当はここで良い姿を見せたかったのですが、ここで徐々にキツさがピークに差し掛かりつつありました。
昔の会社時代の同僚の方にも応援をしていただいたのですが、顔を向けるので精一杯。日比谷公園が見えてくると今度は左に曲がり、三田の方へ。
ここからは、先ほどまで付かせてもらっていたランナーもペースを維持できなくなってきたので、再び一人で走ることに。
34kmからキツさが自分の中で90%くらいになり、気持ち的にも身体的にも限界が見えつつありました。ラップも3'35"/kmかかりそうでペース維持も限界に来ていました。
そうしていると、後ろから「ゆうほさん、がんばれ!」の声が聞こえ、スタートを一緒に並んだ田中友歩さんがすぐ後ろまで迫っていました。
僕を密かにライバル視されているそうで、直接対決のここで負けるわけにはいかないと少し気合が入りました。
ただ、ここで頑張りすぎてペースを無理に上げたりすると、逆に40kmまで持たないので追いつかれても付いていけば大丈夫、力まないようにペースを維持するんだと考えながら走りました。
意外とこう考えて走っていたのが良かったのか、結局追いつかれることなく走り続けることができました。
35km~最後の折り返し~ゴールへ
限界ギリギリのところで、36kmあたりは残りの距離もまだ6㎞も残っているということもあり、歩くかどうかの寸前でした。
それでもこの東京マラソンに向けて練習をしてきたし、周りを巻き込んで、特に妻に関しては練習期間は振り回してしまったのもあるので諦めるわけにはいかない。
もう記録更新とかは頭になかったです。2時間30分かかってしまうとさえ考えていたので、とにかく歩かないことだけを考えて走りました。
そしてこのコースの一番キツイ三田の折り返しを渾身の力を振り絞って折り返します。正直37kmすぎのギリギリの状態での折り返しは身体に応えます。少しふらつくぐらい。
ここまできたら、あとは自分との闘い。これ以上はペースを落とせない。けど力んでペースを上げようとすると最後まで持たないというギリギリの中で、力まないようにけどペースを落とさない絶妙な力加減で走っていきます。
ようやくここで40kmの通過。でもここで終わらないのがマラソン。42.195kmもあるから当然ですよね(笑)
40kmを過ぎるとようやく自分の中でカウントダウンがはじまった気がします。
もうすぐでゴール...もうすぐでゴール。朦朧としながらそんなことを考えながら、日比谷公園を左目に今度は右折し、東京駅のゴールに向かっていきます。
そしてまたすぐ左に曲がり、石畳に入っていきます。
ここはTVでよく見たところだと思って、ゴールは近いと確信しました。ラストスパートをようやくここで放ちました。
しかし、スパートをかけてもかけても全然ゴールが近づいてきません。そうなんです。ここの石畳の直線は実は長いんです。
スパートももつわけがなく、"ちょっとタンマ、ペースを落ち着かせよう"と思い、少しペースを落とします。
石畳をどこかで左に曲がるとゴールというのは、TVで見ているのでわかってます。だから早く前の人が左に曲がってくれないかなと願いながら、スパートをかけたり、ペースを落としたりというのを3回ぐらい繰り返しました。
ようやく、左に曲がるとあとは最後の直線なのでここはもうスパートするだけと思い、最後の力を振り絞ってゴール!!
タイムは2゜28'29"
今回も2時間30分も切れないと思っていない中で、なんとか28分台で走れました。
価格:27,500円 |
今回の東京マラソンを走って感じたこと
今回の東京マラソンで一応自己ベストは更新しましたが、富士山マラソンが終わってから練習もそれなりにできていたし、走る前は2時間25分を切るつもりだったのでタイムとしては納得していないです。
納得するタイムを出せなかった理由もCブロックでの並ぶ位置が後ろ過ぎたということで、自分の準備不足が招いた結果です。
走っているときや、終わった直後はCブロックということを悔やみましたが、そうじゃなくてCブロックでも2時間20分を切っているランナーもいることを知ったり、Cブロックの中でも10秒遅れぐらいでスタートしていると知って、自分がタイムを出すためにもっとやるべきことはあったと思いました。
せっかく、ここ最近はマラソンに向けて練習をしているのに、こう詰めが甘いということはタイムを出すことに本気ではなかったんだなと改めて思い知らされました。
正直、走ることでお金を稼げているわけでもないし、農業があるのに走っている場合じゃないんじゃないかというのが自分の中でずっともやもやしていて、何もかも中途半端になってしまってそれがレースに出たのかなと。
現役のころからそうでしたけど、本気になれなかったから結果を残せなかった。本気で覚悟を決めている選手は結果も出しているし、人を惹きつけられています。大迫や新谷さんがそうです。
トップ選手じゃなくても、アミノサウルス代表の嵜本さんは自分が最高のパフォーマンスをするために準備をしてきて、結果を出しているところに人を惹きつけてますし、
三津家くんもランニングインフルエンサーとして、走る楽しさを本気で伝えようとしているからあれだけのファンを作れています。
そういった人達を今回見てきて、自分はなにもかも中途半端で何もかも本気でやれていないと思いました。
タイムはどうであれ、本気で何かを取り組まないと何も生まれないと反省する良いキッカケだったのかなと思います。
今後どうするかは、もう少し考えたいと思います。何をするにしても本気で取り組まないといけないと思ったので、さらにタイムを狙うとなれば意識を替えて取り組むことになると思います。
タイム以上に自分を見つめなおす良いキッカケになった大会という意味では、今回の東京マラソンは良い大会だったと思えるのではないかな。
最後に、東京マラソンを走っているとき、久しぶりにたくさんの方に名前を呼ばれながら応援を受けました。応援してくださったみなさまありがとうございました。めちゃくちゃうれしかったです。
少し長くなりましたが、ここで終わりたいと思います。
それでは!
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